萬巻の書を・・・。

1月3日(月)

萬巻の書を読破しても、読み直したい本を一冊も持たなかったら、萬人とつきあって一人の知己を持たないのに等しい。自分も学生時代、むやみと澤山読むことを誇りとして、読上げた冊数を数えて得意になったことがあったが、読書の価値は決して量にはないことを沁々と感ぜずにはいられない。そして高等学校時代から今日まで二十年間の読書によって得た「二度読みたい本」の余に多くはないのを淋しく思うと同時に、しかもなおそのような本を幾冊か持つことを喜びとするのである。(高橋健二)

明日につづく。

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