8月1日(月)NO.2
ツイッターで紹介されているのを見て購入した本。(武田徹 著 講談社現代新書)
今のメディアそして今後も変わらないであろうメディアについて、説得力のある本。
原発に関して過去に本を出されている著者だけに、内容も詳しいし客観的に追っていると思う。
「推進派は反対派の主張に耳を傾け、従来の原発=絶対安全のプロパガンダを一旦取り下げて、より安全で安心できる原子力利用の道がないか、もう一度検証しなおす。一方で、反対派も原子力利用反対の姿勢を緩め、リスクの総量を減らす選択を国や電力会社が取ることを認める。こうして両者が、互いに僅かであれ相互に信頼することで開かれる選択可能幅の中で、リスクの総量を最小化する選択肢を選んでゆく。」これが出来なかったから今日がある。
社会学のダブルコンティゼンシーという概念が紹介されている。
本の中の例を一つ紹介。
速球で勝負してくるだろうとバッターが読んでいるだろうから、予想を外してピッチャーはカーブを考える。しかし、バッターもそう考えていると思い、さらに裏をかいて直球でいくということ。
予期の予期、予期の予期の予期、こうしたことをダブル・コンティンジェンシー(二重偶発性)というのだそうだ。
こうした不確実性が社会システムを実はつくっているということ。
だからこそその不確実性をジャーナリズムがあおるのではなく、安心感の醸成につなげるジャーナリズムでなければならないということ。
まさに今起こっていること。
両者の極論には客観的に正解がないので、そのリスクを受け入れながらも、その中で皆が安心できるよう寄与することがジャーナリズム役割?では。と提言をしている。
原発だけに限らず政治や家庭でも役に立つと思う。
お勧めの一冊。
著者のもう一冊を読み始めた。