3月29日(木)
『第三に指導者にとって教養は明瞭な正解がない問題についても、あきらめずに物事を考え、いつか別の筋道を示してくれるような余裕と幅の広がりを与えてくれる。これは、リーダーシップの可能性を豊かにしてくれる。そこで、日本人が久しく「和漢洋」という三つの知のバランスを取りながら教養を形成してきた意味は大きい。何によらず、異文化や異文明の人々と接触する機会が増える二十一世紀においては、国際舞台において日本人としての教養のインテグリティ(首尾一貫性)の重要性が強まる。幅広く堅実な知識に支えられた洞察力と判断力は、リーダーシップにおいても必ずや説得力を増すに違いなく、人格の深みを相手や周囲の人々に印象づけることになるだろう。』
『政治家とリーダーシップ』 山内昌之 岩波現代文庫
明日は、最後の第四です。