12月23日(日)
今日の一言(286)
『一輪の花の美しさをよくよく感ずるという事は難しい事だ。仮にそれは易しい事だとしても、人間の美しさ、立派さを感ずることは、易しいことではありますまい。また、知識がどんなにあっても、優しい感情を持っていない人は、立派な人間だとは言われまい。そして、優しい感情を持つ人とは、物事をよく感ずる心を持っている人ではありませんか。神経質で、物事にすぐ感じても、いらいらしている人がある。そんな人は、優しい心を持っていない場合が多いものです。そんな人は、美しい物の姿を正しく感ずる心を持った人ではない。ただ、びくびくしているだけなのです。ですから、感ずるということも学ばなければならないものなのです。そして、立派な芸術というものは、正しく、豊かに感ずる事を、人々に何時(いつ)も教えているものなのです。』(『人生の鍛錬 小林秀雄の言葉』新潮社編)
今日は日曜日、家や職場に飾ってある絵画など少しゆっくり眺めてみてはいかがでしょうか。