『おれの見たところでは、今の書生輩(ばら)は、たゞ一科の学問を修めて、多少知恵がつけば、それで満足してしまって、更に進んで世間の風霜(ふうそう)に打たれ、人生の酸味を嘗(な)めうというほどの勇気をもつて居るものは、少ないやうだ。こんな人間では、とても十年後の難局に当つて、さばきを付けるだけのことは出来まい。おれはこんな事を思ふと心配でならないョ。』(『氷川清話』勝海舟)
『おれの見たところでは、今の書生輩(ばら)は、たゞ一科の学問を修めて、多少知恵がつけば、それで満足してしまって、更に進んで世間の風霜(ふうそう)に打たれ、人生の酸味を嘗(な)めうというほどの勇気をもつて居るものは、少ないやうだ。こんな人間では、とても十年後の難局に当つて、さばきを付けるだけのことは出来まい。おれはこんな事を思ふと心配でならないョ。』(『氷川清話』勝海舟)