『社交界の生活というのはまさに自然人の天国です。しょっちゅう宴をはり、腹の底から食欲を満たしたがる自然人、次々と変わっていく豊かで美しくすがすがしい景色を楽しむ自然人、他人の仕事の興味深い成果や、勤勉な人間の面白い発明品を、自分は手を貸さず高見の見物をきめこむ自然人、このような自然人たちにとっての天国です。これに反して知的生活はたった一つの満足感しか与えることができません。知的生活で約束できることと言えばひたすら努力した後に、ようやくなにか偉大な真実に触れられるかもしれないということだけです。何を知るにしろ行うにしろ自分が確固たる基盤の上に立っているという実感を得られ、おそらく拍手喝采を博することはないでしょうが、同じ道を歩む者からは仲間として認められるだろうということだけです。』(『知的生活』P・Gハマトン)