3月28日
『第二に、総合力と大局観を身につける上で書物の重要性は依然として揺るがない。本には、先人の思想がきちんと整理された形で入っており、そこから教訓や判断基準を無限に引き出すことができる。ただ、孔子も「学んで思わざれば罔し。思って学ばざれば殆うし」と述べたように、教わるばかりで思索をしなければ独創性がなく、自分で思案するだけで教えを仰がないと独善に陥るかもしれない。ここにも、指導者にとって教養が必要な根拠がある。
(中略)
私の指摘は、古典的な教養よりも「もっと大事な現代の能力面での教養」と立花隆氏が呼ぶものと多少なりとも共通する面がある。その一は、論理力と表現力に支えられながら人を説得する能力や誤った議論を見抜く能力である。これは「論を立てる能力」ともいうべきものであろう。その二は、計画を立案・遂行しながらチームを動かす能力である。第三は、情報を収集・取捨選択しながら、評価・応用する能力である。』
『政治家とリーダーシップ』 山内昌之 岩波現代文庫
明日は第三に、・・・つづく