9月19日(月)
大阪のHさんに薦められた本。
フランス革命中に執筆されたもの。
フランス革命勃発から一年三ヶ月後、革命そのものは刊行のじつに九年後。
省察というより批判である。
フランス革命自体には詳しくない。
しかし、いくつも納得させられる部分があった。
最後の章は、政治家必読だと思う。有権者ももちろんだが。。。
「問題は当の指導者たちが、ひたすら民衆の人気取り競争を続けていることだ。これでは力量があっても、新たな国家システムの構築という責務は果たせない。法律を制定するかわりに、彼らはおべっかを使い出す。民衆を導くのではなく、民衆の意のままに動くだけの存在と成り果てる。
真の自由はどうあるべきかについて、正論を主張するものがいたとしよう。この人物が説く自由には厳然たる制約がつきまとう。それにたいし、民衆受けを狙うライバルたちが、いいことずくめのキレイゴトを並べ立てたらどうなる?正論に勝ち目はない。
(中略)
まずは民衆の信頼を得ることだ。そうすれば、いずれは穏健な政策を取ったり、過激な行動を抑えたりすることもできる、こんなふうに考える者もいるだろう。
とはいえ、いったん迎合に走ってしまったあと、あらためて毅然と正論を説けるはずがない。「目的が手段を正当化する」と割り切ったつもりでも、逆に、「手段が目的を否定する」顛末に陥ることは明白である。
議員会館に掲げておきたくなる言葉です。
【新訳】フランス革命の省察 「保守主義の父」かく語りき
エドマン・バーグ著 佐藤健志編訳 PHP
PS 薦められた人からダメだしをいただく。新訳ではなくみすず書房のものを読むようにと。